ポール1400mm
収縮時は約60cm、2つのロッククリップで自在に無段階伸縮が可能です。ジョイント部分はダイキャストパーツでできており、耐荷重は約80kg(一般的な伸縮ポールの2倍相当)。表面はアルマイトアルミニウムで屋外、海上での長期使用にもよく耐えます。先端のキャップを外せばスナップボタンが現れ、更に先端ポールを一度引き抜いてひっくり返せばハト目差し込み用のロッドが現れます。このポールには別売のボールジョイントベースは装着できません。
ポール1400mm ベース付き
基本構造は通常の1400mmポールと全く同じですが、こちらはボールジョイント可動式のベースが一体となっています。クリアランスやデッキ上の艤装品などの理由によりポールをまっすぐ立てられない場合も、このボールジョイントベースで角度をつけてのポール設置が可能です。
ポール1780mm
全長が長くなる分ジョイントによる伸縮部は1か所のみとなっていますが、基本的な構造は1400mmタイプとほぼ同様です。1780mmタイプは後付けのボールジョイントベースを取り付けることができます。
サポートソケット
ミシンで生地に縫い付けることが出来るロッドの「受け」です。ボートカバー裏面などに縫い付け、このソケットにポールを差し込んでポールを固定できます。このサポートソケットはポールに対して若干「ガバガバ」に設計されています。ソケットなどでポールをカッチリ固定してしてしまうと、風や鳥などの影響でカバーが動いた際にポールが柔軟に追従する余裕がなくなってしまうためです。差し込んだ際は一見正しく嵌っていないように見えますが、あえてそうするというメーカーの経験に裏付けられた対処です。
ボールジョイントベース
カバー張りがとても楽に、簡単に出来るVico Mairneポール専用ベースです。摩擦の大きいゴムパッドがポールをしっかり支えます。ボールジョイントでアングル調整が自在に行なえ、荷重を一点に集中させてしまう通常のポールと違いデッキにも優しいベースです。このベースは1400mmポールの一体型モデルに装着されている他、1780mmポールにも後付で取り付けることが出来ます。1400mmポールのベースなしタイプへの後付は出来ませんのでご注意ください。
エアベント 縫い付け用
生地に縫い付けが可能なエアベントです。コックピットやコンソール、Aフレームなど船上の構造物でカバーを支える場合などポールの設置が不要または不可能な場合はトップにエアベントをつけることもできなくなりますが、そうした場合はこのベントを直接カバー側面などに縫い付けましょう。ルーバーになっているので、蜂や小動物がカバー内に巣食ってしまうなどのトラブルを防ぎます。
エアベント
通気孔となる笠形の本体と歯のついたワッシャー、固定用リングからなるポールトップ用パーツです。ポールでカバーを持ち上げるだけでなく、ポールが立つ場所、すなわち一番カバーが持ち上がる場所の先端からカバー内の空気交換を行うことが出来ます。素材は紫外線耐久力に優れる樹脂素材を使用し、湿気によるカビの増殖を防ぎます。
エアベント センターシーム
歯付きのワッシャーにご注目ください。このセンターシーム用エアベントは生地の継ぎ目に沿って取り付けるための溝が切ってあり、生地を継いで厚くなった部分をワッシャー内に収めることが出来ます。2枚の生地を次ぐ場合、通常は一方の生地で他方を巻き込み、生地の端が出てこないように加工します。このため生地が重なる部分は若干センターから外れることになりますが、このセンターシームの溝はこれを踏まえてあえてセンターから少しずれた位置に掘られています。ボートカバー製作を熟知したメーカーの、さり気なくも気の利く技が光ります。